7 月18
質問力
先日オーディションの審査する立場というものを経験させて頂いたのだが、非常に限られた時間でいかに必要な情報を聞き出すか、という質問力の重要性を再度、実感した。
オーディションをやってる最中に、以前読んだ本で斎藤孝さんの著書『質問力』の中で書かれていた、質問の座標軸という考え方を思い出した。
縦軸のプラス方向が「自分が聞きたい」、マイナス方向が「自分は聞きたくない」である。
横軸はプラス方向が「相手が話したい」、マイナス方向が「相手が話したくない」である。
非常にシンプルだが話しながら、自分の質問や相手の質問を整理するのに役立つと思う。
これによって以下の4つのゾーンができる
1.自分も聞きたいし相手も話したい - ストライクゾーン
2.自分は聞きたくないが相手は話したい - 大人ゾーン
3.自分は聞きたいが相手は話したくない - 子供ゾーン
4.自分も聞きたくないし相手も話したくない - 聞いてみただけゾーン
自分がどういう種類の質問をしているのかについての正確な認識だけは持っていたい。
自分と相手の関係や趣味趣向などによってストライクゾーンは大きく変動する。
ストライクゾーンだけの会話をすることは特定の相手には可能かもしれないが、不特定多数となると不可能である。だからこそ大人ゾーンを有効使わなければならない。ただし、子供と大人の違いとして、意識的に子供ゾーンを使えるかということにあるかと思う。不特定多数に対して、ストライクゾーンと大人ゾーンだけの会話をすることはそれなりに可能かと思うが、立場によっては子供ゾーンの質問をせざるをえない場合もある。そのような場合、大人ゾーンと子供ゾーンの会話中での割合やタイミング、相手との関係性など適宜見極めた上での判断が必要になる。そういう会話がうまい人が世の中にはいて、テレビ・代理店といった業界にいる方は質問力で場を盛り上げ、場の「空気」をつくることのできる人が多い。そしてこの手の人たちは、一概には言えないが、恋愛の話を聞き出すのもうまい傾向がある(光井調べ・笑)
話し上手な人というのは、ネタのおもしろさや話し方のうまさ、引出しの多さ等も勿論あるが、質問がうまくて相手からおもしろい話が引き出せる、という面を必ずもっている。逆に質問がうまければ、自分に実力がなくても優れた人から情報が引き出せる。話す内容をおもしろくするのは難しいが、質問は鍛えれば誰でもうまくなる、すなわち技化できるものなのだ。というのが斎藤氏の主張なのだが、オーディションといったそういった場も、結局のところいかにして、初めて会ったその人のいかに内面、いわゆる「素」の部分を引き出せるか、その質問力にかかっている部分が大きい。
前提として最初に質問力があって必要な情報を十分に得ることができて初めて、分析するという作業に取りかかれるのだ。




